EAAとBCAAの違い
プロテインと併用してBCAAを摂取しているトレーニーは多いと思う。
EAAとBCAA、名前の似ているこの2つは何が違うのだろう。
1.BCAAとは
タンパク質は分解されると20種類のアミノ酸となる。
その内9種類を必須アミノ酸、11種類を非必須アミノ酸という。
非必須アミノ酸は食事以外でも体内で合成することができるが、必須アミノ酸は食事で摂取するしかない。
更に筋肥大に重要なのは必須アミノ酸の内のロイシンである。
BCAAは必須アミノ酸の内のバリン、ロイシン、イソロイシンにフォーカスしたサプリメントのことだ。
2.EAAとは
BCAAは必須アミノ酸の内バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類だけなのに対し、EAAは9種類全てを含んだサプリメント。
3.EAAとBCAAの違い
筋肥大に直接的に作用するのは必須アミノ酸の内BCAA。
EAAのサプリメントはそれ以外の必須アミノ酸も含んでおり、BCAAのサプリメントに比べるとBCAA含有量に劣る。
これだけ考えるとBCAAがあれば良いように感じる。
筋肥大に必要なタンパク質を効率よく合成するにはアミノ酸スコアの優れた食事を心がけなければならない。
※アミノ酸スコアとは20種類のアミノ酸のバランスを数値化したもの。
アミノ酸スコアの優れた食事とはアミノ酸のバランスの良い食事。
要するに、BCAAだけ積極的に摂取してもアミノ酸のバランスが偏って筋肥大の効率化にはならない。
よって、EAAの方が優れている。
しかし、勘違いしてはならない。
例外もあり、BCAAが必ずしも劣るわけではない。
食事だけで十分にBCAA以外の必須アミノ酸が摂れているのであれば、BCAAのサプリメントを選んだ方が圧倒的に効率が良い。
4.EAA、タンパク質合成以外の効果
①集中力の向上
ドーパミンやアドレナリンといったホルモンの材料となるのもアミノ酸。
それらのホルモンの効果で集中力が向上する。
②基礎代謝の向上
アミノ酸スコアが整うことで筋肉量が増え、基礎代謝が上がり、痩せやすい体質・太りにくい体質になる。
5.まとめ
①BCAAは必須アミノ酸の内バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類。
③BCAAだけでは必須アミノ酸のバランスが偏り、効率的な筋肥大には不十分。
④十分な量のタンパク質を食事で摂れていれば、BCAAでも十分に効率的な筋肥大を望める。