HMBとは

HMBはというサプリメントを最近良く目にする機会が増えてきたと思う。

今までもボディービルダーなどのように積極的に筋肉を鍛えている人たちの間では知られていたサプリメントだった。

最近では芸能人や格闘家が宣伝していたりと世間一般的にも注目されてきている。

HMBについて書いていこうと思う。

 

1.HMBとは

タンパク質の材料となるアミノ酸は20種類あり、その内9種類は人間の体内では生成することができない必須アミノ酸と呼ばれている。

HMBは必須アミノ酸の内のロイシンから作られる代謝産物。

役割は筋肉の材料となるタンパク質の合成促進と分解抑制。、更に中枢性疲労を軽減してくれる。

 

2.HMBの作用

①タンパク質の合成促進

筋肉はトレーニングにより傷つき疲労する。

その際に生じる乳酸の蓄積によって筋肉は分解される。

すると、mTORという筋肉の合成を促すシグナル伝達経路が刺激され、新たに筋肉が合成される。

HMBには、その伝達経路を活性化させるタンパク質合成のスイッチのような役割がある。

 

②タンパク質の分解抑制

人間の体には生命維持に不要なタンパク質を分解するユビキチン・プロテアソームシステムという回路がある。

更にトレーニングは筋肉を傷つけ、分解を促進させる行為である。

そのため、筋肉は食事やサプリメントで栄養を補給し、十分な休息をとらないと簡単に痩せてしまう。

HMBにはその筋肉を分解する回路の働きを妨げる役割がある。

 

3.HMBとプロテインの違い

プロテインは英語でタンパク質を意味する単語。

筋肉を作るために必要な栄養素、材料。

HMBは筋肉を分解するシステムを邪魔して、筋肉を合成するシステムを活性化させるスイッチ。

よって、HMB単体には筋肉を大きくする作用はない。

必ずしもプロテインを摂る必要はないが、筋肉の材料であるタンパク質を十分に摂取していないとHMBを摂ってもほとんど効果を得られない。

 

3.まとめ

プロテインは筋肉の材料による栄養素。

HMBはプロテイン(タンパク質)の吸収を助けるスイッチであり、分解を抑えるもの。

タンパク質が足りていないとHMBだけ摂っても意味がない。